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500 Days of Summer
2009/01/09
渋谷シネクイントにて、『(500)日のサマー』という映画を観てきた。
草食系男子と文化系女子の甘酸っぱいラブストーリーかと思いきや、男女の恋愛に対する温度差がシビアに描かれた作品だった。
人物のキュートさと音楽の選曲センスだけとっても充分観る価値があると思うのだが、笑えるシーンあり、若干のエロスもあり、ロマンチックさに頬が緩んだり、緊張が張り詰め胸が痛くもなる。
ふたりの出会いから別れまでの500日の間の出来事をパズルのように繋ぎ合せていく構成がうまい。
印象的だったのが、ヒロインとの進展に幸せいっぱいで踊りながらエレベータに乗り込んだ次の瞬間に、時間が経過し、ヒロインとうまくいかず絶望にうちひしがれた顔でエレベータから下りてくる主人公。
恋愛をしているときの、相手に振り回されて天国と地獄を行き来するあの感じ。
場内でもその落差に思わず笑いが起こっていた。本作の監督、マーク・ウェブはPV監督として既に有名で、今作が映画監督デビューだそうだ。
男女を描いた作品としては、ダニエル・パウターの『Bad Day』が思い出される。
ありふれた風景・群衆の中で特別を共有するふたり、という世界観。
『Bad Day』のPVでは駅のホームの看板の落書き。
『500日のサマー』ではエレベータの中でヘッドフォンから漏れるスミスの曲。
偶然のトリガーはどこにあるのか。それを正しいタイミングで見つけられるか。ヒロインの選択、スミスより「ドリアン・グレイの肖像」というのが素晴らしいと思った。
ヒロインは自分のひとりよがりな快楽主義を自覚していたからこそ恋人を必要としていなかった。
それを見抜けない恋愛不慣れな主人公はついていけないだろそりゃ。デートに観に行くには、観終わった後気まずさが生じる可能性もあるのでオススメしない。
個人的には、ひとりで大事に何度も観たい映画。